9月の国体を最後に、競技を引退しました。
先生方、サポートしてくださった方々、先輩、後輩、同期。たくさんの方の力を借りて、最後までやり切ることができました。
ありがとうございました。
大きな目標を立て、その目標を叶えるためにこの大学に入学してきましたが、まあそう簡単にはいかないものですね。全く手が届かないどころか、気づいたらもう完全に見失っていました。
泳ぎも水泳に対する気持ちもことごとく崩れ、這い上がる気力さえ無くなって、なにもできない。そのまま辞めることも頭をよぎりました。
でもそんな私の姿を見ても、私のことを信じ続けてくれる人がいました。こんな私にも応援してくれる人がたくさんいて、信じて待っていてくれる人がいる。その人たちの掛けてくれる言葉に、私はすごく救われました。
だから私はここで逃げることはしたくなかったし、最後まできちんとやり切りたいと思えたんです。
結局大きな結果を残せずに引退してしまいましたが、私は自分で決めたこの道に後悔はありません。
自分自身と向き合った時間やこの経験が、私にとって大切なことだったと気付くことができたからです。
辛いことしかなかった感じが出てますが、楽しいことや嬉しいことももちろんありました。
たくさんありますが、1番の思い出はやっぱり最後のインカレ。
その中でも大学最後のレース、8継。
この最後のレースにはいろんなものが懸かっていました。
正直、2フリなんて大嫌いだったし、怖くてずっと逃げてきました。
でもこの2フリだけは、きちんと戦いにいく覚悟ができていました。隣について行き、最後上げようと、勝負に出ました。でもラスト50mなんて本当に、とんでもなくきつかった。
ただその時、前で泳いでくれた3人の顔が一瞬浮かんだんです。「あ、これ絶対負けられない」そう思えました。
そしてタッチして3人の笑った顔を見て、ホットしたし、やり切ったなと思えました。
1番大嫌いだった2フリが、最後は1番楽しかったです。
私は決して強い人間ではなかった。
でも水泳を通して少しだけ強くなれた。
そしてたくさんの人に出会い、本当に素晴らしい景色を見ることができた。
だからもう、十分すぎるほど幸せな水泳人生でした。
長くなりましたが最後に、後輩たち。
みんななら来年もやってくれると信じています。
だって強いから。きっと大丈夫。
OGとして、1人のファンとして、応援しています。
今まで本当にありがとうございました。
よく頑張った、自分!